『春腰痛』ってご存じですか?
急に暖かい日が増えてきましたね。この時期暖かくなってくるから良さそうに思いがちですが、実は腰痛になる人が多いんです。「春腰痛」と言われ「ギックリ腰」や、腰に限らず首や背中を痛めることもよくあります。その原因はいくつかあげられます。
1.温度差 春は昼と夜の気温差が大きく、また日ごとの寒暖差も大きい時期です。この変化に体が対応できず、筋肉に負担がかかり血流が悪化している状態で急に動いたりすると、ちょっとした動作で「グキッ」てなっちゃうんです。
2.冬のあとだから 冬の間は当たり前ですが寒いです。その間は運動不足というか活動そのものが低いため、筋肉の運動への「慣れ」が少なく、また筋力も低下しています。春の暖かさと体の状態とがかみ合ってないんですね。
3.花粉症 もうみんな花粉症ですよね(笑)くしゃみをしたとき、体にかかる衝撃は「300㎏以上」にもなると言われています。その結果、腰の関節に大きな負担がかかり痛めてしまうのです。対策としては、くしゃみをするときは壁やテーブルなどに手を置いて衝撃を分散させてあげるとよいです。
4.生活の変化 入学卒業、就職や引っ越しなど時期的に節目となることが多い時期です。環境が大きく変化したり、それに合わせていままでと違う動作や行動をすることが多くなります。それにともなって普段やらないことをするため、いつもより負荷が大きくなったり普段あまり使っていない筋肉に急激に負担がかかり痛めやすくなります。また新しい環境に変わることも多いため、ストレスも抱えやすく自律神経の乱れなどから痛みを生じやすくなります。

『春腰痛』の予防と対策
急な腰痛にならないためにもしっかりと備えておくことが重要です。
1.温める 天気予報で気温の変化を毎日確認し把握しておきます。気温が下がる夕方以降、外にでる場面がある場合は一枚羽織ったりできるよう備えておきましょう。またお風呂もシャワーだけで済まさず、しっかり浸かるようにしましょう。血流をよくしてあげるよう意識するといいですよ。
2.ストレッチをする お風呂のあとなど温まった状態の方が筋肉は伸ばしやすいです。簡単なものとしては、あおむけに寝て両膝を立てた状態から左右交互に倒すのをやってみてください。片方10秒を10往復。ゆっくり「じわー」っと伸びるのを感じながら。ストレッチは、痛みを感じない程度で伸びて気持ちいい感じをゆっくりおこなってあげることが大切です。徐々に大きく動かしていきましょう。

暖かくなってきて気持ちもよく、体も動かしやすくなってきます。普段から運動不足の方は、急に動いたりしないよう注意しながら、簡単なものから順にやっていくようにしてください。せっかくのおでかけやレジャーも、体に痛みがあっては全然楽しくなくなってしまいますもんね。痛みにくいからだにするためには、ストレッチや軽い運動などを少しずつでもいいので日常的にできるようにしていくことが大切です。